2018/07/16 16:00

食中毒 黄色ブドウ球菌について

黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する際に産生するエンテロトキシンという毒素を食品とともに摂取することで起こる食中毒です。

黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚などにいます。

2~3割の人が保菌していると言われています。

手に付いている菌が調理の際に食品を汚染して、時間の経過とともに菌が食品中で増殖し毒素が増えていきます。

 

毒素を摂取して約3時間後から激しい嘔気・嘔吐、腹痛、下痢を起こします。

基本的に対症療法(症状を抑える治療)のみで1・2日で治癒しますが、重症の方は入院することもあります。

下痢で脱水を来しますので水分を補給することが大切です。

 

毒素は熱に強く加熱殺菌しても残ってしまうため、菌を食品に付着させないようにする事が大切です。

 ・調理する前に手洗いをする

 ・手に傷のある人は調理用手袋などを用いて直接食品に触れないようにする

 ・調理した物は10℃以下で保存する

手作りのおにぎりやサンドイッチなどをお弁当として用意する際には特に注意しましょう。

2018/07/09 16:00

食中毒 腸炎ビブリオについて

腸炎ビブリオという細菌を原因とする感染症です。

海水中にいる細菌であるため主な感染経路は魚介類やその加工品です。

 

潜伏期間は12時間前後で、激しい腹痛と下痢、まれに血便を呈し、嘔吐や発熱を来すこともあります。

基本的に対症療法(症状を抑える治療)のみで2~3日で治癒いたしますが、症状が重い場合は抗菌薬を使用することがあります。

下痢や発熱によって脱水になりますので水分を補給することが大切です。

 

腸炎ビブリオは十分な加熱で死滅するので食材を加熱すること、魚介類を扱ったあとは手や調理器具をよく洗うようにしましょう。

低温では増殖しませんが温度が高くなると盛んに増殖するので、鮮魚はレジへ行く直前に買うようにして持ち帰る際も保冷しましょう。

塩水を好みますが真水に弱いので、お刺身は洗ってから食べるなどの工夫も有効です。

夏季に多い感染症ですので、これからの季節ご注意下さい。

2018/07/02 23:00

食中毒 サルモネラ症について

サルモネラを原因菌とする感染症です。

通常、サルモネラに汚染された食品を生のまま、若しくは過熱が不十分な状態で摂取することで発症します。

食肉(特に鶏)や卵による感染が主な経路であり、ウナギやスッポンからの感染例もあります。

その他、イヌ・ネコ・カメなどに触って感染することもあります。

食肉や卵などを扱った手や調理器具はその都度、動物と触れ合ったあとも忘れずに手を洗うようにしましょう。

 

潜伏期間は6~72時間、腹痛・下痢・嘔気・嘔吐・発熱(38~40度の高熱)などが主な症状です。

便の色が赤・黒・緑などに変化することもあります。

対症療法(症状を抑える治療)で5日程度で回復しますが、症状が重い場合は抗菌薬を使用することがあります。

下痢や発熱によって脱水になりますので水分を補給することが大切です。

特に暑い季節に多い感染症ですのでこれからの時期ご注意ください。

2018/06/01 00:00

平成30年度特定健康診査について

今年も特定健診が始まります。

特定健診とはメタボリックシンドロームを減らす目的で始まった健康診査です。

高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の予防・早期発見にお役立てください。

 

 実施時期 6月8日~10月31日

  対象者 1. 昭和18年11月1日から昭和54年3月31日生まれ

      2. 受診日当日に岐阜市国民健康保険に加入している

      1と2をともに満たす人

       妊産婦、国内に住所を有しない人、病院に6か月以上入院している人

       障害者支援施設や老人ホームなどに入所中の人などは対象から外れます

自己負担額 800円(以下の無料対象者を除く)

      1. 平成30年度内に40歳に到達される方

      2. 平成29年度に特定保健指導を開始し9月30日までに終了した方

  持ち物 特定健康診査受診券(ピンク色)

      岐阜市国民健康保険被保険者証または岐阜市国民健康保険被保険者資格証明書

 

前日22時以降に水(または白湯)以外は口にしないようにお気を付けください。

(一部の検査結果が本来よりも悪くなることがあります。)

2018/05/01 00:00

5月12日(土)の診察担当医変更のご案内

5月12日土曜日の診察は 岸本 恭 医師が担当いたします。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。